院長 太田 史一

 太田総合病院では、初期臨床研修を修了された後に耳鼻咽喉科を目指す医師(3年目以降)を対象として、後期研修プログラム(原則として耳鼻咽喉科のストレート研修)を開始しました。

耳鼻咽喉科学は聴覚、嗅覚、味覚、平衡覚など人間の5感のほとんどを扱う感覚器の学問であり、さらに近年は頭頸部外科が加わり、今後さらに専門性の高まることが予想される診療科です。耳鼻科では頭頸部の複雑な解剖とともに、呼吸・発声・嚥下など生命維持に不可欠な機能を理解する必要があります。また聴覚・平衡については神経学、口腔・咽頭では消化器内科・外科、口腔外科、鼻や喉頭では呼吸器科というように、学際領域にまたがる幅広い知識が必要とされます。実際の診療内容も内科的なものと外科的なものの両方の要素があるのが特徴で、耳鼻咽喉科は内科・外科のどちらもバランス良くやってみたい、という方に魅力ある診療科と思います。手術は耳手術、内耳手術、鼻副鼻腔手術、口腔咽頭手術、頭頸部癌手術、音声外科、頭蓋底手術など非常にバラエティーに富んでおり、そのひとつひとつが、我々の五感から生命維持にかかわる機能のための手術であり、やりがいのある診療科といえましょう。

太田総合病院耳鼻咽喉科の昨年度の診療実績は、外来患者数(
1日あたり平均)174人、入院患者数延べ647人(平均在院日数73日)、年間手術件数522件と、大学病院クラスと比較しても遜色ない症例数を有しております。また附属の太田睡眠科学センターは、我が国有数の睡眠医療施設として、診療のみならず多くの研究や検査技師の指導・育成にあたっております。

当院での臨床研修では、医師としての実践的な実力と、高度な専門性をもつ臨床医の育成を目標とします。実際には、鼻内内視鏡手術をはじめとする手術治療を中心とした豊富な臨床の研鑽を重視することと、国内では唯一、耳鼻咽喉科医のための睡眠医療の教育プログラムを有することが、他施設にない特徴で、耳鼻咽喉科医ではまだ少ない、睡眠医療認定医の資格取得も可能です。最近の論文や研究発表については文末に掲載してあります。

また当院は東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室の関連病院として大学との積極的な交流があり、慈恵医大での毎週のカンファレンスや手術にも参加しています。

太田総合病院では、耳鼻咽喉科医を目指す先生方が十分な修練を積み、やがて高い水準の医療を行える専門医となり、「医は心」をもって地域の期待に応えられる医師となることを応援したいと考えております。情熱と協調性のある医師のご応募を期待しております。


業績

千葉 伸太郎
第108回 日本耳鼻咽喉科学会 臨床セミナー 2007.5;金沢
いびき、無呼吸の手術治療
第20回 口腔咽頭学会 2007.9;名古屋
小児の閉塞性睡眠時無呼吸における顎顔面形態の検討
第46回 日本鼻科学会 2007.9;宇都宮
アレルギー性鼻炎患者における睡眠障害の検討
第32回 日本睡眠学会 シンポジウム11 2007.11;東京
SASと上気道メカニズム「鼻呼吸と睡眠呼吸障害」
第21回 日本耳鼻咽喉科学会 専門医講習会 2007.11;名古屋
アドバンスコース:画像診断の最前線−いかに病態に迫るか−
睡眠時無呼吸症候群とDynamic MRI
第23回 不眠研究会 2007.12;東京
耳内温度と深部(直腸)体温の相関に関する検討
平成19年度 日本遠隔医療学会 2007.10;岡山
終夜ポリグラフ検査における遠隔検査の精度に関する検討

千葉 伸太郎<論 文>
耳鼻展 2007 第50巻
小児の睡眠呼吸障害の特徴に関する研究 142-156
不眠研究 2007
Cyclic alternating pattern(CAP)による睡眠評価を行った小児閉塞性睡眠時無呼吸の1例 35-35
第23回 不眠研究会 2007.12;東京
耳内温度と深部(直腸)体温の相関に関する検討

大橋 正嗣
第20回 日本咽喉科学会 総会 2008.3;佐賀
睡眠障害患者における音声障害と酸逆流に関する検討
第59回 日本気管食道学会 2007.11;前橋
睡眠時無呼吸症候群患者における咽喉頭酸逆流に関する検討
第108回 日本耳鼻咽喉科学会 総会 2007.5;金沢
睡眠時無呼吸症候群患者における食道内圧測定を用いた睡眠時嚥下に関する検討
第17回 睡眠呼吸障害研究会 耳鼻咽喉科部 2007.2;東京
睡眠呼吸障害患者における GERD および咽喉頭酸逆流に関する検討

大橋 正嗣<論 文>
日本気管食道学会誌 2007;58(4)
最長発声持続時間および平均呼吸気流率による声帯内アテロコラーゲン注入術の有効性の検討 365-370

太田 史一<著 書>
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 外来手術の基本テクニック−反回神経麻痺に対する手術 
2007 中山書店
今日の耳鼻咽喉科・頭頸部外科治療指針 第3版 −痙攣性発声障害
2007 医学書院

山城 義広
第47回 日本呼吸器学会 2007.4;東京
女性の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAHS)におけるセファロメトリーの検討
第32回 日本睡眠学会 2007.11;東京
女性の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAHS)患者における顎顔面形態と重症度及び血管合併症との関連性

山城 義広<論 文>
medicina 2007.7 Vol.44 医学書院
内科医が見る睡眠障害 質問法 エプワース眠気尺度など 1265-1267
臨床精神薬理 2007.11 Vol.10 星和書店
過眠症の診断と治療−米国における知見から− 2007-2120
臨床睡眠顎 増刊号 鞄本臨牀社
特発性睡眠関連非閉塞性肺胞低換気、先天性中枢 性肺胞低換気症候群 273-276

八木 朝子
第39回 睡眠呼吸障害研究会 2007.7;東京
純粋な閉塞型呼吸イベントの出現頻度とCPAP治療成績についての検討
第3回 Sleep Symposium in Kansai 2007.9;金沢
日本における睡眠医療の実践を通じて 米国の技師と比較して
第32回 日本睡眠学会 学術集会 2007.11;東京
AASMからの睡眠の随伴イベントのための新しいスコアリングマニュアル
第32回 日本睡眠学会 学術集会 ランチョンセミナー 2007.11;東京
Complex Sleep Apnea の診断と治療
東京都臨床検査技師会睡眠検査講習会 2007.11;東京
技師に必要な睡眠検査の技術と知識−睡眠検査における検査技師の役割を理解しよう−
不眠研究会 第23回研究発表会 2007.12;東京
単極誘導法を用いたcyclic alternating patternCAP)による睡眠判定の検討
第10回 睡眠環境講座/フォーラム 2008.3;神奈川
睡眠測定法・解析法(解析)

八木 朝子<論文・著書>
眠りの科学とその応用−睡眠のセンシング技術と良好な睡眠の確保に向けての研究開発− 2007CEC出版
睡眠の脳波・ポリグラフ記録とその解析法 69-4
睡眠医療 20082Vol.2 ライフ・サイエンス
Complex Sleep Apnea Syndrome(CompSAS)の診断 240-242

野口 木綿子
第32回 日本睡眠学会 学術集会 2007.11;東京
小児睡眠時無呼吸症候群患者におけるcyclic alternating patternCAP)法を用いた術前後の睡眠評価
第10回 睡眠環境講座/フォーラム 2008.3;神奈川
睡眠測定・解析法(装着)
NPO法人 エスアールアカデミー実践睡眠医療コース 2007.10;東京
スコアリングと報告書(報告書)

斎藤 友嘉里
NPO法人 エスアールアカデミー実践睡眠医療コース 2007.10;東京
スコアリングと報告書(スコアリング)

笹生 明也乃
第32回 日本睡眠学会 定期学術集会 2007.11;東京
AASM(American Academy of Medicine)提唱の新しい呼吸イベント判定基準の検討
日本ポリソムノグラファー研究会 第3回 関東支部例会 2008.2;東京
AASM(American Academy of Medicine)提唱の新しい呼吸イベント判定基準の検討―第二報―

関 裕美
第3回 関東睡眠懇話会 2008.2;東京
AASM(American Academy of Medicine)提唱の新しい呼吸イベント判定基準の検討―第二報―



平成21年度太田総合病院シニアレジデント募集要項
受入科目
耳鼻咽喉科(含 太田睡眠科学センター)

研修期間
平成21年4月1日より

研修教育責任者
耳鼻咽喉科部長

身分
常勤医師

勤務時間
月曜〜金曜 8:30〜17:00
土曜 8:30〜13:00 (第1・3・5週)

休暇
日曜・祭日
夏期・冬期休暇あり

当直
なし(希望により月2回程度)

給与
月額45万円(年次昇給あり)、賞与(年2回)あり

社会保険
健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、等

宿舎の有無
病院の近距離にあり(補助制度あり)

応募資格
初期研修2年間を終了した医師(熱意と協調性のある方)

提出書類
履歴書
初期研修修了証明書または修了見込証明書
医師免許証
志願理由と将来への希望を記した文書

選考方法
書類審査と面接
面接の日時と場所についてはご本人に別途通知致します。






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