木下 勉 部長 日本麻酔科学会麻酔指導医
(東邦大卒業) 日本ペインクリニック学会認定ペインクリニック専門医
麻酔科標榜医
日本緩和医療学会代議員

金古 逸美 副部長 日本麻酔科学会麻酔指導医
(新潟大卒業)



 
午前 山本
午後 木下 上田 前田 上田 木下
    山本    



  初診受付 再来受付 診察開始
午前(土) - - 9:30
午後
(月〜金)
13:00〜16:30 (月・金)13:30
(火・水・木)14:00



 麻酔科は手術室での全身麻酔管理(年間1200例)、ICU、病棟での呼吸管理、そして外来を中心とした疼痛管理を担当しております。 特にペインクリニック外来は日本ペインクリニック学会の認定医指定研修施設のひとつにも認定(神奈川県全域15施設)されており近隣の診療所、また基幹病院からも随時入院も可能な施設として数多くご紹介頂いております。

 ペインクリニック外来とは
 主に神経ブロック(神経の道筋のどこかに薬液を注入して神経の伝動を遮断し、痛みを感じなくさせたり、血流を改善し治癒を促したりする)を用いて痛みの治療をする診療科です。 その他レーザー治療やイオン療法を用いたり、薬の内服や東洋医学的治療(主に漢方薬や針治療)を用いる事もあります。

外来での治療後はゆっくりと音楽を聞きながら20分から1時間休んで頂きますので、再診の方は全て予約制となっております。但し予約の難しい方、また初診の方は随時受け付けておりますので痛みでお悩みの方は、是非一度受診なさってみて下さい。

 主な疾患

帯状疱疹
 激痛を引き起こす病気に帯状疱疹があります。これは水疱瘡のウィルスが原因の病気ですがとにかく神経に炎症を起こすので痛みが強く通常の痛み止めではほとんど効果が無いことがあります。抗ウィルス剤はこの治療には欠かせませんがこれを投与しても激痛が続くことがあります。いわゆる帯状疱疹後神経痛ですが、こうなると治療は非常に難しくなります。このような症状を予防するためには神経ブロックを出来るだけ早期に始める事が推奨されています。

腰痛症・下肢痛
 腰痛は日常的に見られる痛みのひとつですが、強い痛みになると体を動かすことも困難になります。先ず整形外科にて的確な診断を受けてから硬膜外ブロック等の治療を行うことになりますが、硬膜外ブロックの良い点は原因はともかく腰痛症・下肢痛にはほぼ全例適応があり、又効果が得られることです。このブロックを行いながら整形外科的治療を続ける事も可能で、外来治療、又動けないときは入院して行うことになります。

癌性疼痛
 耐えられない痛みのひとつに癌の痛みがあります。 残念ながら癌本来の治療が難しい場合、毎日の生活は痛みをいかにコントロールするかが重要です。当施設でもまずWHOが推奨している疼痛管理法を用いますが、これで対応できない痛みも確かに多く見られます。しかし当科ではこのような痛みにも硬膜外カテーテルを用いた特殊な方法で痛みを抑え、在宅での疼痛管理も可能になっています。他の病院に入院中の方でも主治医の先生のご協力さえ頂ければ一時的な転院にも対応いたしております。

その他主な痛みの原因と神経ブロック療法例
帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛 星状神経節ブロック・硬膜外ブロック等
片頭痛 内服治療
群発頭痛 内服治療・星状神経節ブロック
顔面神経痛 星状神経節ブロック・内服治療・顔面神経ブロック
肩腕症候群 星状神経節ブロック・肩甲上神経ブロック
頑固な肩こり 星状神経節ブロック・肩甲上神経ブロック
アレルギー性鼻炎 星状神経節ブロック
その他顔面、頭部の不定愁訴 星状神経節ブロック・各種ブロック
上肢の疼痛、しびれ 星状神経節ブロック・各種ブロック
顔面痙攣 顔面神経ブロック・ボトックス注射
肋間神経痛、胸背部痛 肋間神経ブロック・硬膜外ブロック
頑固な腰下肢痛、ぎっくり腰 腰部硬膜外ブロック・神経根ブロック
上下肢の血流障害(バージャー病等) 交感神経節ブロック・硬膜外ブロック
腹部内臓痛 内臓神経ブロック・硬膜外ブロック・
交感神経節ブロック
妊産婦慢性腰痛 レーザー療法

 特殊な治療

持続硬膜外ブロック
外来での硬膜外ブロックの効果が弱い時や通院が難しいときは、入院して頂き 硬膜外に細いカテーテルを留置し、カテーテルから薬を注入する方法があります。
これは毎回針をささずに何回でも薬の注入ができ、また持続的にも注入できますので徹底的にブロックを行う事ができます。入院期間は1週間程度からよくなるまでいくらでも可能です。通院のつらい、腰下肢痛やひどい痛みの帯状疱疹、その他顔面頭部以外の持続する痛みのほうに用いられます。


皮下埋込式硬膜外システム
これは当施設以外では全国では数ヶ所しか行われていません。
 基本的には持続硬膜外ブロックですが、持続硬膜外ブロックの欠点として入院していないとできないことが挙げられます。痛みが長期間にわたる時にはこのためだけに入院していなければならないためとても不便です。そこでこのカテーテルシステム全体を皮下に埋め込んでしまうと、入院は必要とせず、患者さんご自身や家族の方が薬を注入する事ができます。この方法で数年過ごされた方もいらっしゃいます。
今の所、癌の痛みのほうが保険適用となっています。


脊髄電気刺激療法(SCS療法)
神経ブロックや内服薬では効果が得られず、またいろいろな理由で手術等も難しい慢性の難治性疼痛(CRPS、フェイルドバック症候群、脊柱管狭窄症等-顔面頭部は除く)に効果があるといわれています。
これは脊椎の硬膜外腔に電極を、腹部に刺激装置を埋め込み弱い電流を流して、痛み刺激を電気刺激による刺激に変えてしまう方法です。この療法は薬剤を使用せずご自分で調整できますので、副作用も無く鎮痛薬等も減量する事ができます。ただ痛みの質を変える方法ですので全く痛みが無くなるわけではありません。また試験留置を含め小手術を必要としますので1〜2週間の入院を必要とします。詳細は下記ホームページをご参照下さい。

参考URL(日本メドトロニック株式会社)
http://www.medtronic.co.jp/nro/cronic-pain_about.html


眼瞼痙攣・顔面痙攣・痙性斜頚におけるボトックス療法
眼瞼痙攣・顔面痙攣は手術以外に確かな治療法があまり無く、治りにくい病気して苦労されている方が多いものです。現在唯一十分な効果が認められる治療法としては無毒下したボツリヌストキソイドを用いる方法がありますが、これは資格を持つ医師にのみ認められる治療法で、今回当科でも行えるようになりました。
費用の面なども含め、この症状でお困りの方は一度ご相談下さい。


椎間板内加圧注射療法
腰下肢痛の原因のひとつに椎間板ヘルニアが挙げられますが、この椎間板に直接針を穿刺、生理食塩水を注入して椎間板を破くことで減圧を計り症状を取る方法、これが椎間板内加圧注射療法です。すべてのヘルニアに効果があるわけではありませんが、症状が取れるときは劇的に良くなり一日の入院で治療できますので、痛みが強く特に忙しい若い方には適していると思われます。


レーザー治療
局所に低出力のレーザーを当てて血液循環を改善する方法です。手技はとても簡単ですが、適応用法や出力を十分検討して行うととても良い効果が得られます。
ブロックの補助的治療として使いますが、もちろんこれだけでも十分な場合もあります。


イオントフォレーシス
これは薬液を染み込ませた綿を局所に当て、弱い電流を通電して薬液をイオン分解し、浸潤させる方法です。皮下まで十分浸透しますので皮膚表面の神経が関与している痛みには効果があるといわれています。


ドラッグチャレンジテスト
慢性の痛みには色々な原因があり、その分類はとても難しいものです。痛みの種類によっては鎮痛剤は全く無効でモルヒネでも効果が無い痛みもあります。
そこで慢性の痛みのある方に色々な試薬を使って、その効果を見ながら痛みを分類していく方法がドラッグチャレンジテストです。いわゆる治療ではありませんが、このテストを行うことで各々の痛みに適した治療方法を決めることができます。
但し、何種類か強い薬を使いますので一日程度入院していただく必要があります。


麻酔・ペインクリニック外来:2階
月〜金(受付 13:00〜16:30)

ご質問・お問い合わせは、麻酔科・ペインクリニック
≪内線238・322≫までお願い致します。