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担当医
| 富田 泰次 | センター長 | | 元慈恵医大整形外科助教授 | | | | | | 日本整形外科学会専門医 | | | | | | 日本人工関節学会評議員 | | | | | | 日本股関節学会評議員 | | | | | | 日本バイオマテリアル学会評議員 | | | | | | 日本臨床リウマチ学会評議員 | | | | | | 国際整形外科学会(SICOT)正会員 | | | | | | 1989年〜1993年国際人工関節シンポジウム(アメリカ)の講師として4回招聘。 | | | | | | 1989年(第1回)、1991年(第2回)日本国際人工関節シンポジウムを主催。 | | | | | | | | | 六本木 哲 | 統括部長 | | 日本整形外科学会専門医 | | | | | | 日本人工関節学会正会員 | | | | | | 日本股関節学会・膝関節学会正会員 | | | | | | | | | 神谷 耕次郎 | | | 日本整形外科学会専門医 | | | | | | 日本人工関節学会正会員 | | | | | | | | | 加藤 章嘉 | | | 日本整形外科学会専門医 | | | | | | 日本人工関節学会正会員 | | | | | | 日本股関節学会・膝関節学会正会員 | | | | | | | | |
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人工関節とは |
| 現在人工関節は、体中のあらゆる関節に使用されています。すなわち肩、肘、手関節、指関節、股関節、膝関節、足関節などに用いられていますが、中でも代表的なものは股関節と膝関節です。 人工関節の素材としてはチタン合金が主たる素材で、摺り合わせの部分は、摩耗に強いコバルトクロム合金が使われ、金属と金属の摩耗を防ぐためにポリエチレン製の部品が挟み込まれております。ある種の人工関節には、セラミック等が部分的に使われております。 | | |
当院で使用している人工関節=J−T型 人工股関節システム |
| 当院で使用している人工股関節 J−T 型は、富田泰次センター長が30年以上前から慈恵医大で、人工関節の研究班とともに東京工業大学との共同研究により開発したもので、数少ない純国産の日本人専用の人工股関節です。 現在日本では、多くの病院で外国製の人工股関節が用いられていますが、元来、日本人の体型、骨格は単に外国人の小型というわけではなく、骨や関節の形状は独特のものです。したがって、外国製の小型の物を応用すればよいというわけではありません。 特に人工股関節の対象となる変形性股関節症は、外国人の場合、単に体重が重い為に股関節が破壊されるほとんどであるのに対し、日本では股関節の臼蓋の形成が不完全なために股関節が徐々に破壊される変形性関節症が90%以上を占めています。したがって私達は、この不完全な臼蓋でも充分に強固に固定できる写真のような特殊な型の人工臼蓋を開発して使用しています。この人工関節の表面は、ポーラスコーティングという特殊な加工を施し、骨が人工関節の表面に進入して固定される形態になっています。 | | |
 | J−T 型人工股関節 | |
| 人工股関節が開発された30数年前には、人工関節を骨に固定するために、骨セメントが用いられておりましたが、その弊害が指摘されるようになり、現在ではセメントを用いない方法が一般的になってきています。J−T 型人工股関節は、開発された当初からセメントを用いないで固定する方法を採用し、現在では、極めて強固な固定性が得られる機種となっています。したがって、耐用年数は20〜30年と考えています。 また、個人の疾患・形状に応じて、他の機種が会い敵と判断された場合は、柔軟に対応しています。 | | |
当院で使用している人工膝関節 |
| 当院では人工膝関節は、主にアメリカ製のプロフィックス型を用いておりますが、これはアメリカの物をそのまま用いているのではなく、この人工膝関節を開発するにあたり私達のグループの資料を提供し、研究者を派遣して日本人用のサイズの人工関節を製造し用いています。この人工膝関節も骨セメントは用いておりません。 | | |
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当院で使用しているその他の人工関節 |
| 当院では以上の他、母指CM関節、指MP関節、第1趾MP関節、肩関節、肘関節などにも少数例ですが、人工関節を用いています。 | | |
人工関節の対象疾患 |
| 人工関節置換術は、治療法としては最終的な治療法で、それ以外の方法がある場合は他の方法が優先され、安易に選択する方法ではありません。 しかし、股関節や膝関節の変形性関節症の末期の状態で且つ、60歳以上の方の場合には、第1選択になります。 また、両側の関節が著しく破壊されている場合や関節リウマチの場合は年齢に制限がなく、50歳代や時には40歳代でも適用になります。 | | |
人工関節手術の日程および術後のプログラム |
| 人工関節手術を受ける事が決定された場合、まず全身麻酔用の術前検査が施行され、必要に応じて、当院の内科のチェックを受けます。 一般に人工関節手術では輸血を必要としますので、予め術前に本人の血液を採取し、これを貯血しておいて手術当日にそれを使うようにしています(自己血輸血)。また術中、術後も出血を回収して本人に輸血します(回収血輸血)ので、ほとんどの場合、多くの場合他人の血液を用いないで済みます。 入院は基本的には手術の前日に入院し、麻酔科のチェックを受けて手術に備えます。人工関節の手術時間は、1時間半から2時間程度ですが、病室を出てから帰室まで約3〜4時間必要となります。。 | | |
術後、退院までのプログラムは、以下の通りです。 |
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| 手術翌日 | ベッド上起坐可 | | 2日 | ベッド上 CPM 自動運動開始 | | 2〜3日 | 車椅子、トイレ可、起立、歩行開始 | | 7〜10日 | 全荷重一本杖歩行 | | 3〜4週 | 退院 | |
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| 手術翌日 | ベッド上起坐可 | | 2日 | ベッド上 CPM 自動運動開始 | | 2〜3日 | 車椅子、トイレ可、起立、歩行開始 | | 5〜7日 | 全荷重一本杖歩行 | | 3〜4週 | 退院 | |
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人工関節置換術における合併症 |
| 人工股関節では稀なことですが、術後早期に無理な姿勢をとることにより、脱臼する事があります。その場合は静脈麻酔下にで徒手整復が必要となりますが、脱臼を繰り返す場合は再手術になることもあります。 また極めて稀ですが、術後に細菌感染を生じると人工関節を抜去せざるを得なくなることもあります。 更に極めて稀ですが、術後下腿の深部静脈血栓症あるいは肺血栓塞栓症を生じる事があります。肺血栓塞栓症を生じた場合は、極めて重篤な呼吸障害を呈し、死に至ることもあります。 | | |
当院における合併症予防の取り組み |
| 人工股関節の脱臼は、術後早期に起きる事から、その予防のために術直後から1〜2週間は股の間に脱臼防止専用の外転枕を装用しています。 また、細菌感染は最も避けるべき問題ですが、当院では手術はクリーンルームをいう特別に清潔な手術室で行い、術者および看護師はスペースマスクという宇宙服のような特殊な手術服を着て手術を行っております。これは欧米では常識になっておりますが、日本では未だに保健医療としてはその費用の支払いを認めないため、病院側のサービスとなるため本邦で用いられている病院は少数に留まっております。 また、最近報告が多くなってきている深部静脈血栓症を予防するために、当院では術中および術後に下腿にフットポンプを装着して24時間自動的にマッサージをしております。 以上のように、当院では合併症の予防・防止に万全の対策を講じております。 | | |