川口 洋 部長 日本医学放射線学会 放射線科専門医
(聖マリアンナ医大卒業) 日本血管造影・IVR学会 指導医




 放射線科で行う検査の多くはX線という放射線を用いる検査です。放射線を用いるという事は被爆するということです。 検査による被爆は許容される範囲内ですが、できるだけ少ない被爆で多くの情報を得るようにしなければなりません。そのため正しい放射線の知識を持ち、 トレーニングを受けた診療放射線技師、医師が放射線科を担当しています。当院の放射線科では、画像診断とIVRを行っています。

 画像診断
 各種X線撮影や消化管造影、血管造影、CT、MRIの検査を担当します。
症状や疾患に応じて適切な検査を行い、得られた画像を放射線科専門医が読影(写真を見て診断すること)しています。読影レポートをつけた画像を担当医、主治医へ送ります。
診断が難しい場合は各科の医師とカンファレンスを行い適切な診断・治療ができるようにしています。

 IVR(Interventional Radiology)
 この10年間で急速に発展した特殊治療です。IVRは血管系、非血管系に大きく分けられます。

血管系IVR:カテーテルという細い管を用いて血管内から治療を行います。金属コイルや薬剤などを用いた塞栓術、血栓溶解を行う血管再開通術、バルーンやステントを用いる血管形成術などがあります。

対象疾患(代表的なもの)は下の表を参照してください。
血管系IVR 血管塞栓術 血管再開通術 血管形成術
対象疾患 脳動脈瘤、
脳動静脈奇形、
脳腫瘍術前、
頸部腫瘍、
肺動静脈瘻、
消化管出血、
胃静脈瘤、
肝細胞癌、
肝転移、
肝破裂、
脾破裂、
子宮筋腫
脳血栓塞栓症
肺血栓塞栓症
腸間膜動脈血栓塞栓症
頸動脈狭窄
腎血管性高血圧
腸骨・下肢閉塞性動脈疾患

非血管系IVR:代表的なものは、消化管ステント、胆道ドレナージ・ステント、経皮的膿瘍ドレナージ、画像ガイド下生検、椎体形成術(骨セメント)です。