平成28年度 太田総合病院 病院指標

28年度の耳鼻咽喉科の入院状況です。
当院は6名の常勤医+大学からの専門医派遣により鼻・耳・喉・音声・睡眠障害と各スペシャリストが幅広く治療・手術を行い病院全体症例数4,007件のうち899件（22.5％）を占める主力の診療科です。
症例数では慢性副鼻腔炎が多く内視鏡による最先端の大学同等レベルの手術を行い在院日数も全国平均より短くなっております。
口蓋扁桃摘出手術（扁桃腺摘出）及び扁桃周囲膿瘍等の症例数は100件を超える症例数となっております。

28年度の整形外科の入院状況です。
当院は6名の常勤医による専門医の手術を行い病院全体症例数4,007件のうち867件（21.6％）を占める主力の診療科です。症例数では手の外科センター（常勤専門医3名）併設に伴い2位と3位に手の外科が多く在院日数も全国平均より短くなっております。
また人工関節センターより変形性膝関節症の手術例が多く在院日数は全国平均より長めですが、これは在宅での生活ＱＯＬの向上のためしっかりとリハビリを行い生活面での不安を取り除くため長期となっております。

28年度の産婦人科の入院状況です。
流産手術が1位で在院日数も全国平均より短くなっております。
2位の分娩異常は88件ですが切迫早産を加えた帝王切開件数は136/年となり分娩数754件から当院の帝王切開率は18％と低く妊婦さんの希望に対して出来る限り自然分娩が可能な体制へ努力しております。また妊娠糖尿病への内科専門との協力体制にてハイリスク分娩にも対応し積極的に取り組んでおります。

28年度の脳神経外科の入院状況です。
救急医療に特化し24時間365日、脳卒中をメインに脳腫瘍・てんかん等様々な脳疾患に対応しております。
脳卒中の中でも脳梗塞の症例が多くリハビリテーションを早期から介入しある程度の回復を待ち、退院後の生活指導等を行うために必要があります。このため在院日数は長めとなっております。また超急性期医療としてｔ-ＰＡ静注療法(血栓溶解療法)は昨年度29件実施し血栓回収術は大学の血管チームとの連携により9件施行しました。

28年度の内科入院状況です。
高齢化に伴い循環器疾患（心不全）・呼吸器疾患（肺炎）も昨年度より増えております。
糖尿病の治療には常勤2名の糖尿病専門医により行っております。また妊娠糖尿病の早期発見に伴い周産期医療にも協力体制をとっております。

28年度の小児科入院状況です。
当院は産婦人科の併設により分娩件数754件に対して新生児の入院がメインとなり低出生体重児関連が全体の95％を占めますが在院日数は全国平均となっており分娩に対しての入院対象数は17％となっております。
安心・安全な周産期医療のため小児科・産婦人科のバックアップ体制が整っております。

28年度の外科入院状況です。
内視鏡センターには消化器内科・消化器外科の協力体制により治療検査を行っております。
大腸ポリープの切除での日数が平均より長いのは当院では基本外来対応で行っており入院が必要な症例は全体の20％です。高齢や切除の大きさ等リスクの高い症例が入院となっているものと考えます。
また大腸がんに対する抗がん剤治療が多くなってきており悪性腫瘍の手術は71件／年でした。

28年度の泌尿器科の入院状況です。
症例数では前立腺肥大に対する経尿道的前立腺手術（ＴＵＲＰ）を行い在院日数では全国平均となっております。同じく膀胱腫瘍に対し経尿道的膀胱腫瘍切除術（TUR-BT）を行いこちらも全国平均となっております。

28年度耳鼻咽喉科、手術患者の状況です。
入院患者899名に対し手術施行患者数は632名と70.％の患者様が対象となっております。
内視鏡下副鼻腔手術の術式の総件数は256件と非常に多く行っております。
また術前・術後日数もパス化により管理され標準的な日数となっております。
鼻・喉・耳と専門医が治療にあたっております。

28年度整形外科、手術患者の状況です。
入院患者867名に対し手術施行患者数は700名と81％の患者様が対象となっております。
人工関節センターがあり股関節・膝関節等の症例は127件となっております。
また転院率が0％であり退院後のＱＯＬの向上のためしっかりとしたリハビリを行っているので術後日数が長くなっております。
手の外科センター（常勤専門医3名）があり全症例数の57％（約400例）が手の外科チームが施行しております。

28年度産婦人科、手術患者の状況です。
流産手術が1位となっております。
2位・3位は帝王切開となっており分娩数754件から当院の帝王切開率は18％と低く妊婦さんの希望に対して出来る限り自然分娩が可能な体制へ努力しております。
分娩件数が多いためそれに伴う疾患が上位を占めております。
また婦人科疾患（がん・筋腫等）に対してもそれぞれ大学からの専門医による手術症例（10数件）を施行しております。

28年度脳神経外科、手術患者の状況です。
動脈形成・吻合術が1位となっており脳梗塞症例等の増加によるものと考えられます。
24時間救急体制を行っており脳卒中に対して血栓回収術等、大学の血管チームと連携のもと日々診療を行っております。

28年度外科、手術患者の状況です。
内視鏡センターがあり消化器内科・消化器外科の協力体制により治療検査を行っております。大腸ポリープの切除での症例数が多いのですが基本は外来症例となり切除後出血のリスク等を考慮し2割が入院症例となります。
腹腔鏡による手術症例が上位を占め低侵襲手術を行い術後日数の短縮に努めております。

28年度泌尿器科、手術患者の状況です。
手術症例数（119件）は入院患者数（194件）の約60％が手術対象患者です。
経尿道的（前立腺・膀胱悪性腫瘍）の症例が多く大学からの協力体制で常勤１名であるが
様々な手術症例を行っております。